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身体のバランスを考える

更新日:2022年10月31日

お腹の調子、いかがお過ごしでしょうか。ボランティアライターのmiiです(‘◇’)ゞ


前回のコラムでアーユルヴェーダの視点からドーシャという概念を用いて捉える体質の違いについてお話させていただきました。


今回は各ドーシャの乱れる原因と整える術を紹介したいと思います。



・ヴァータの乱れる原因と整える術

風の要素を多く含む動きのあるエネルギーのため、3つのドーシャの中で最も乱れやすいと言われています。ヴァータは神経系や自律神経といった器官を司っています。


不規則性や冷え、早さがバランスを乱す原因になります。例えば、不規則な生活リズム、夜更かし、過密なスケジュール、一度に複数のことを行う、過度な運動、冷えた飲食物、乾燥した飲食物など。


ヴァータの人はエネルギーを消耗しやすいため睡眠時間はしっかり確保することが大切で、8時間ほどが理想的です。また体を動かす時は激しい運動を控えてゆったりと動けるものがおすすめです。そして体を冷やさないように冷たすぎる飲食はなるべく控えて、温かく水分のある食事を摂ること。体を温める作用のあるもの(生姜やシナモンなどのスパイス)を取り入れるのもおすすめです。

また普段からスケジュールを詰め過ぎないようにして余裕を確保しておくようにできると良いです。

 



・ピッタの乱れる原因と整える術

火の要素を含むエネルギーで、胃や消化管を司っています。


燃えすぎたり、多活動、刺激によってバランスが乱れます。ピッタは胃や消化管を司っています。例えば、競争、暑い環境や騒がしい場所、アルコールやカフェイン、辛いものや酸味塩味の強い飲食。


ピッタの人は自然に触れることや読書など落ち着けることを取り入れるのがおすすめです。また完璧を求めすぎず遊び心をもって愉しむ気持ちを大切に。花の甘い香りやハーブのスッとする香りでリラックスするのも良いです。天然の苦みや渋味、甘味がある食事がバランスを取れます。


また暑いからといってキンキンに冷えた飲食をするとかえってバランスを乱す原因になります。冷たいものではなく体を冷ます作用があるもの(夏野菜やコリアンダーなどのスパイス)を取り入れるのがおすすめです。



・カパの乱れる原因と整える術

水や地の要素を含むエネルギーで、3つのドーシャの中でも一番安定感があります。カパは胸や肺、リンパ、関節などを司っています。


もともとがどっしりとしたエネルギーなので、不動、重さや冷えがバランスを乱す原因になります。

例えば、寝すぎや食べ過ぎ、運動不足、乳製品や甘いスイーツの摂りすぎなどがバランスを乱します。


カパの人の睡眠は6~7時間程度が良いとされています。また朝食は軽めが良いです。よく朝食は抜かない方が良いと言われているかもしれませんが、カパの人は空腹感が無い時や便秘の時には抜くほうがおすすめです。軽い運動や外出することで重たさが緩和されます。天然の辛味、渋味、苦味がある食事がおすすめで、質も軽めを意識すると良いです。例えば苦味のある葉野菜を入れた野菜スープなどはとてもおすすめです。




それぞれのドーシャによってなりやすい病気の傾向も異なり、それぞれのドーシャが司っている器官に不調が現れやすいとされています。IBSの原因のひとつとされているのが自律神経の乱れですが、神経系を司っているのがヴァータです。そして胃腸、消化管を司るのがピッタです。このことからIBSはもともとヴァータやピッタ傾向の体質の人や、不適切な生活習慣によりヴァータピッタが乱れている人が多いのではないかと考えられます。



私自身もヴァータピッタ傾向の体質で、その上、ランニングをしたり、睡眠時間が短かったり、冷たい飲み物や体を冷やす作用のあるコーヒーを飲むなどヴァータを乱すような生活習慣が多かったことに気づきました。



そこで次回は乱れたヴァータを整えパランスをとるために私自身が実践している食事や生活習慣をご紹介したいと思います。



 

【執筆者】

mii

15歳でIBS(ガス型)を発症。何をしても良くならず諦めかけていた頃、アーユルヴェーダに出会い少しずつ改善していることを実感。現在も学びながら緩くアーユルヴェーダライフを実践中。


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