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アーユルヴェーダ流、理想的な1日の過ごし方

更新日:2022年12月18日

前回のコラムではアーユルヴェーダの考えに基づく各ドーシャ(体質等の傾向)の乱れる原因と乱れを整えバランスをとる術についてご紹介させていただきました。


今回はアーユルヴェーダが提唱する理想のライフスタイルと、私自身が自分の体質を考慮しながら暮らしの中で実践しているアーユルヴェーダ的な過ごし方についてお話ししたいと思います。

前回のコラムを読んでいただいているとより分かりやすいかと思います◎


アーユルヴェーダではディナチャリヤという理想的な1日の過ごし方があります。サンスクリット語で「Din=1日」、「Acarya=行動」。これが自然と調和しバランスの取れた真の健康へ向かうライフスタイルを示しています。


前回まで、人の体質や性格をヴァータ、ピッタ、カパというドーシャが司っていると考えらるというお話しをしましたが、“時間”についてもそれぞれのドーシャが司る時間帯があります。

#3 アーユルヴェーダ的、体質の捉え方(ibsplaceinfo.wixsite.com)


この時間帯別のドーシャの性質に基づいて理想的な過ごし方があるのです。

ここから紹介するお話しはあくまで理想であって、すべてを完璧にやろうとする必要はなく、「これならできそうだな!」と思うものがあれば一つからでも是非取り入れてみてもらえると楽しいと思います。



〇朝は浄化とはじまりの時間

アーユルヴェーダでは2時から6時までがヴァータの時間で、最も澄んだ空気が流れているとされています。

特に日の出前の96分間は神聖な時間帯と言われています。

そのため朝は日の出前から6時頃までに起床すると、この新鮮な空気とヴァータのエネルギーで軽やかに1日をスタートすることができます。

朝食はbreakfast。軽い断食明けということで、なるべく消化に優しいものを選ぶのが良いです。また自分の体質に合ったセレクトをできるとなおよいです。



ヴァータ体質が強い人:

汁気のある体を温める食事を適量とる。身体が冷える傾向にあるため消化力を高めるもの。

消化力が不規則になりやすいので一定のペースで朝食をとるのがポイント。


ピッタ体質が強い人 :

エネルギー消費が多いため、朝からしっかり朝食をとる。

旬の食材を取り入れる。定刻に食事を摂ると安定する。


カパ体質が強い人  :

白湯や少量の身体を温めるものを軽くとる。

空腹感がなければ無理に朝食をとらなくてもよい。



〇昼はすべての活動の時間

10時から14時まではピッタの時間で活動的なエネルギーが流れる時間です。

1時間に1度は心と身体を休めてリラックスする時間を取るようにします。

12時前後には活動を休めて昼食をとるようにしましょう。

なるべく心休まる場所で昼食をとり、食後は少しでもお散歩に出ると消化を助けてくれます。



〇夜は終わりと休息の時間

18時から22時はカパの時間です。

18時以降は活動を緩やかにしていき1日を終える流れに入ります。

食後3時間空けてからの就寝が理想となるため、なるべく早い時間に夕食をとるように心がけます。睡眠の質を上げるために、電子機器や明るい電灯は避け、特に就寝1時間程前からはリラックスできるように過ごします。

寝室にはなるべく電子機器を置かないのが理想的です。




私のアーユルヴェーダ的過ごし方


〇朝の時間

私は基本的には5時から5時半頃に起床するようにしています。

もちろん夜寝るのが遅かったり、疲れがたまっている場合などはもっと遅くに起床することもあります。

また私はヴァータ体質なので睡眠はとても重要で、最近は朝の起床時間にこがわりすぎず、なるべく8時間の睡眠を確保することを最優先にしているので、8~9時に起きるなんてこともけっこうあります(‘◇’)ゞ

またこれからの寒い季節は夏よりも睡眠時間を長くとるのが理想的です。

緩く自分が心地良くできる範囲で理想に近づけるのが、長続きするコツですね◎

そして起床した後は、寝ている間に溜まった毒素を取り除くために、舌磨きとオイルうがいをします。

沐浴や鼻うがいまでできるともっと良いのですが、平日の朝にそこまでの余裕はないため、私は手軽にできる舌磨きとオイルうがいを毎日のルーティンに取り入れています。

この朝の浄化ケアが終わった後に、常温の水か白湯を飲むようにしています。

そのあとに3分ほどラジオ体操をして寝ている間に固まった体をよくほぐします。

それから朝食をとります。

私はヴァータ体質を考慮して、一定のペースで食事がとれるように朝食の時間をしっかり確保するようにしています。

あまり空腹感が無い日は、身体を温める生姜やスパイスをその日の気分で選んでチャイを作ったり、生姜を効かせたお味噌汁にしています。

空腹感のある日は小さめのおにぎりや寒い時期は焼き芋などにしています。

小麦は控えめにしていますが、パンを食べたいときには、パンの乾燥した軽い性質を考慮して、スープやギーなどのオイルと一緒に摂るようにしています。(何事も反対の性質を取り入れることでバランスがとれます。)



〇昼の時間

私はデスクワークの仕事をしていますが、なるべく1時間に1度はトイレに行き体を伸ばしたり、軽くストレッチをするようにしています。お昼は必ずデスクを離れ、気候が良い時にはなるべく外へ出てお弁当を食べるようにしています。時間があれば軽く散歩をして会社へ戻ります。


〇夜の時間

平日の夜ご飯は、簡単なものをなるべく手作りするようにしています。

基本はご飯とお味噌汁で、余裕があれば副菜をつける程度です。お味噌汁はお味噌にこだわって少し良いものを選ぶと出汁を取らなくともお湯で溶くだけで十分美味しいお味噌汁になるのでおすすめです。

副菜は旬の野菜などをギー(バターからカゼインなどの不純物を取り除いた純質なオイル。)とスパイス2~3種類でソテーします。

どうしても用意する気力がない時には外食をしますが、なるべくご飯と汁気のある温かい食事を選ぶようにしています。

しっかり消化してから寝る方が睡眠の質も良いため、量も食べすぎないように気をつけます。

食後は後片付けなどで軽く体を動かし、お風呂に入った後は22時頃の就寝を目標になるべく電子機器に触れない過ごし方を心がけています。

ちなみにアーユルヴェーダを学ぶ前は、寝る直前までパソコンやスマホを使っているのが日常でしたが、これをなるべく控えるだけでも睡眠の質はだいぶ変わったように感じています◎




毎日全て理想通りに過ごすことは難しい部分もありますが、私はその日その時できることを少しずつ取り入れていくことを楽しんでいます。急に一気に変わることはないかもしれませんが、日々の習慣に小さな変化を積み重ねていくことで体だけでなく心も変化してゆきます。

ぜひ、興味のあるもの、できそうなことからアーユルヴェーダライフをはじめてみてはいかがでしょうか♪



 

【執筆者】

mii

15歳でIBS(ガス型)を発症。何をしても良くならず諦めかけていた頃、アーユルヴェーダに出会い少しずつ改善していることを実感。現在も学びながら緩くアーユルヴェーダライフを実践中。


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