IBS患者の交流や情報収集も兼ねて、7月14日に交流会を開催しました。
第16回目、東京での開催は7回目となります。
<1. 活動の背景と目的>
IBSplaceでは患者当事者の方から「他のIBS患者さんに会ってみたい」というお声をたびたびいただいております。
過去、15回交流会を開催しましたが、どの回も「実際に会えてよかった」と大変満足いただきました。
特に身近にIBS患者さんがいない方達に、この様な交流の機会を提供させていただくことで同じ悩みを持つ方達との出会えの場になれたり、悩みを再認識し他の方達の経験、食事についての知識など、ご自身の症状につて参考になる情報を得られる機会になれたらと思っております。
そんなことから、今回はお腹の悩みを気にしなくても安心して食べられる発酵性を控えたお食事(低FODMAP)を参加者の皆さんにお楽しみいただきながらの交流会を開催いたしました。
※FODMAP(フォドマップ)とは、小腸で吸収されにくく大腸で発酵しやすい糖質の総称です。FODMAPを多く含む食品を摂取すると、腸内細菌によって急速に発酵され、ガスや過剰な短鎖脂肪酸が産生されます。その結果、お腹の張りや下痢、便秘などの症状を引き起こす可能性があります。
※低FODMAPとは、上記のFODMAP(フォドマップ)を制限する食事療法です。過敏性腸症候群(IBS)の食事療法として注目されており、下痢型および便秘型IBSどちらの症状も軽減したという研究結果が報告されています。また、潰瘍性大腸炎やクローン病の人の症状の改善にも有効といわれています。
<2. 活動の規模や参加者数>
申込 3名
実際の参加者3名+スタッフ2名(うち1名お店スタッフ) 合計5名
参加者の皆さんの詳細
・IBS=3名
・症状=便秘0名、下痢1名、ガス症状2名、腹部膨満感2名、腹痛1名
・発症時期=10代3名
・男女比=1:2
・年代=20代1名、30代1名、40代1名
<3. 活動内容>
*日時
7/14(日)19:00-22:00
*場所
いたわりキッチン(小田急線 和泉多摩川駅直結)
※IBS(過敏性腸症候群)歴30年超の店主さんが敏感なお腹の持ち主にも外食を楽しんでほしいという思いから始めた発酵性糖質を控えた(低FODMAP)メニューを提供するお店です。2024年10月現在営業を休止されています。
*トイレ状況
男女兼用1個
*費用
3,000円
※発酵性を控えた軽食・ソフトドリンク飲み放題付
※アルコール別途注文可
*トークテーマ
今回は少人数なこともあり特にテーマを定めずに話し合いました。
<4. 活動の成果>
今回はお申し込み3名と少数でしたが昨年の7月の交流会に続き2回目の出席率100%になりました。
ひとえにIBSといっても人によって合う食事はそれぞれです。例えば参加者のお一人は高FODMAP食材以外にも糖質を多く取るとお腹が張ってしまうためローカーボ食(糖質制限食)に取り組まれていて、ご飯も一食80グラム程しか召し上がられないそうでストイックなのがとても印象的でした。
このように食事の話題を中心に話し合いましたが、低FODMAPの食材一つとってもサツマイモは大丈夫だけど、キノコ類は一切だめといったように、お互いにどの食材が合う合わないなどの違いにつついて話し合い気づかせてもらえる会になりました。
※いたわりキッチンで提供されたキクラゲの黒酢あえ、エスニック枝豆、大根もち(どれも低FODMAPなのにも関わらず美味しくかったです。)
<5. 活動の所感・今後について>
いたわりキッチンさんのようなお食事は玉ねぎやニンニク、小麦など普段の外食では避けがたい高FODMAP食材を一切使用していないのでIBSの方でも安心して召し上がっていただけますし、何より美味しかったこともあって食事を通しても会話がとても盛り上がりました。なので今後、開催場所を選ぶにあたってお料理も安心して楽しんでいただけるように、より考慮して選んでいけたらと思いました。
また終了後のアンケートにて、少人数でゆっくり話したいというお声をいただいたので、今後は少人数限定の交流会も年に数回、企画していけたらと思いました。
ご参加いただきました皆様ありがとうございました!
ご参加いただきました皆様ありがとうございました!
IBSplaceではリアル、オンラインに関わらず月に1回程のペースで交流会も含めたイベントを行っております。是非とも他のイベントにもご参加ください!!
【執筆者】
信慶
2023年4月よりIBS placeに参加。
主にイベント時の司会などを担当。
料理が趣味で低FODMAPも研究中。
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