top of page

広げてみませんか、ピアサポートの輪

更新日:2022年10月31日

はじめまして!

この度、IBS place のページをお借りし、コラムを書かせていただくことになりました、ボランティアライターの伊東です☆


便通異常など診断基準に一部該当しないため、 IBS (過敏性腸症候群)の診断は受けていないのですが、周囲に人がいる等ストレスがかかる特定の環境において、意図せずガスが漏れてしまうという IBS のガス型と近い症状に悩む患者の 1 人です。


また、ライターの経験は一切ないにも関わらず、何か自分の経験を活かして新しいことにチャレンジしたい!という衝動のままにライターに応募した猪突猛進型のアラサー OL でもあります(笑)




コラムでは、


・自身の症状について

・症状を発症したことで経験したこと

・学校生活、社会生活の中での IBS との付き合い方

・予防/対策アイテムレポート 等


拙いながらも患者だからこそできる活きた情報発信をしていきたいと思っていますので、よろしくお願いしますね ♪

では、早速本日の話題に入っていきましょう。

皆さんは IBS の症状に対して普段どのような改善活動をされているでしょうか?

低 FODMAP 、運動、サプリ…色々ありそうですね。




それでは心のケアについてはどうでしょうか?


これは私の実体験よるものでもあるのですが、この病気は症状を打ち明けにくく、かつ周囲からの理解も得られにくいことから、不安や辛い気持ちを一人で抱えこんでしまうということが多くあります。そして不幸なことに、この病気はストレスとの因果関係が日本消火器病学会ガイドライン (1)等でも示されています。

つまり食事や運動によって腸に働きかけることと同様に、メンタルケアもこの病気と付き合っていくためには大切だということが分かりますね。

そのため、初回はメンタルケアの方法の1つとして、「ピアサポート(Peer Support)」についてお話していきたいと思います。





ピアサポートとは、Peer「仲間、対等」とSupport「支える、援助」から成る言葉で、一般に病気や事故等辛い経験や問題を抱える仲間同士が支える、もしくは支え合うことを意味します。

国境やカテゴリ(精神疾患患者、不妊治療者、学校になじみにくい学生等)を超えて、効果が実証されている支援方法の 1 つです。専門家とクライアントの関係ではなく、対等な立場の当事者同士等で行われる点が大きな特徴でもあります。

具体的な活動の例としては、当事者同士のコミュニティの中での傾聴を通した情緒的支援、情報共有を通した情報的支援等があります。


ピアサポートの効果には以下のようなものがあげられます。


・対等な立場且つ当事者同士であるため、周囲には言いづらい悩みも打ち明けやすい。

・仲間がいるという安心感を得ることができる。

・カテゴリに捉われない治療法やそれに対する所感等、幅広く且つ細かい情報を得ることができる。

・他者を支援する経験を通して、支援者自身の自信や自己理解に繋がる。


>>医療等の専門機関だけではカバーできなかった部分がカバーできる!



例えば、こう感じた経験はありませんか?


・症状の辛さに共感してほしいけど、誰にも言えない(症状を言うのは恥ずかしい、理解してもらえるか不安)。

・治療法や対策グッズについて、情報が乱立しているのでもう少し詳しい情報が欲しい。

・治療以外にも、症状があることによる進学や就職、恋愛などに対する不安を相談ができる場所が欲しい。

・ありのままの自分でいることができる場所が欲しい。


ピアサポートは、このような問題を解決する助けになるんです!




でも、ピアサポートって一体どうしたら、、、

なんて思ったそこのあなた、喜んでください。

実は広義の意味で、あなたはピアサポートに参加しています。

なぜなら、この記事を書いている私は当事者、”ピア”だからですv(^^)v

SNS 等で既に当事者の方と繋がり相談や情報のやりとりを行っている場合、それも広義の意味ではピアサポート活動にあたります。

インターネットが普及した今、容易に様々な人と繋がることができるようになり、ピアサポートもその恩恵を受けています。

そう思うとそれ程難しいことではありませんよね。

今辛い思いを誰かと共有したいと思っている方、病気とよりうまく付き合っていく方法を知りたいと思っている方、是非もう一歩踏み出して輪を広げてみませんか?既に繋がっているよ!という方は、より輪を広げて見ましょう!より自分に合った仲間や情報に出会えるかもしれません。


共感し合える仲間がいる、何かあれば駆け込める場所がある。それだけでも心はふっと軽くなるものです。

共に支え合いながら、この病気を乗り越えていきましょう~!!




(1)日本消化器病学会

過敏性腸症候群(IBS)診療ガイドライン 2020

(参照 2022-03-31)

 

【ライター】

ガス漏れ系OL_伊東さん 

中学生時代にガス漏れ症状を発症、現在も症状に悩むアラサーOL。自分に合った生き方とは、を探しつつ、日々ゆる〜くやっております。


閲覧数:12回0件のコメント

関連記事

すべて表示
bottom of page