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IBS(過敏性腸症候群) の人にとっての良いサプリメントとは

更新日:2022年10月31日

初めまして、そうまです。

私は消化器内科医をしている勤務医です。

今回 IBS place から声がかかり、サロンを影からそっと見守らせてもらっています。

簡単なものではありますが、コラムも書かせてもらうことになりました。

私はブログやコラムを書くのがもともと好きです。

書いている内容は難しいものではありません。

言葉も普段の診療と違いなく、簡単なものを使っています。

「ああ、医者も普通の人間なのね」 「こんなこと、考えてるんだ」って思ってもらえたら、とても嬉しいです。

これを読んでくださっているみなさんは、きっと「腸が弱い」と自覚されている方々だと思います。

いつも下痢してしまう、お腹が痛くなる、お腹にガスが溜まって辛い。

これらの症状を持つみなさんは、「腸が弱いんだ」って思ってしまうでしょう。




私は外来では、「それは胃腸が人より繊細で、敏感なだけですよ」って話をします。私の胃腸は鈍感です。

だから家族が焼き鳥を食べてお腹を壊していても、私だけだいたい大丈夫です。

お腹が敏感な人が、食べ物やその他の物質に対して繊細に反応してしまうだけです。

身体が繊細な人の方が苦しい思いをするって、ちょっと皮肉ですよね。

ちなみに心についても私は同じように思っています。

心がとても繊細な人(今は HSP と言うのでしょうか)がとても生きづらい世の中です。

そして心と身体は密接に関連しています。

心が鈍感な人は、あまりIBS(過敏性腸症候群)にはなりません。

患者さんは優しくて、私たち医師にとても気を遣う人たちが多いのです。

「そんなに気を遣わなかったら、症状も出ないだろうに」とも思いますが。

私はそういった心優しい人たちが大好きなので、一生懸命一緒に加療に取り組んでいます。

どうぞこれから、よろしくお願いします。



今回はサプリメントについてお話したいと思います。みなさんはサプリメントを飲んでいますか?

私は亜鉛のサプリメントを飲んでいますよ。

サプリメントを飲んでいて、体調はどうでしょうか。

調子良かったら、それはOKです。

あまり変わらないとか、実際効果が出ているか分からない人に。

私が過敏性腸症候群の方に聞いてきた事によると、

過敏を起こしているのは実は食べ物なのではないのか、と感じているのです。

例えば IBS をたくさん勉強されているみなさんなら、「FODMAP」って知っているかと思います。お腹の張りやすい食べ物、逆にこれらを避ければお腹は張りにくいと言われます。

確かに一定の人に効果はあって、朝食のパンをご飯に変えただけでお腹の張りが改善する人もいます。

でもこの IBS Place を訪れている人は、それくらいでは改善していないだろうと思います。

じゃあ何を食べればいいの?食べるものなくない? と思われるでしょう。

そこで私の現在の考えなのですが、「食べ物が本当のガス腹の原因ではない」と言うことです。

問題なのは、食べ物に付いている「農薬」、加工した「添加物」ではないかな、と。

有機栽培の野菜を食べてみると、意外にお腹が張らないことはよく聞きます。

現在は糖質ゼロ、オフのようなお菓子や飲み物も多いけど、必ずといっていいほど人工甘味料が入っています。

人工甘味料は外国では殺虫剤に使われることもあり、食べ物に禁止されているものも多くあります。

その点、日本は人工甘味料の規制はあまりないです。

さてサプリメントですが、今はドラッグストアで簡単にそして安価に手に入ります。

私の亜鉛サプリメントは、60日分で400円です。とても安価ですよね。

何でこんなに安いのかと考えますと。

パッケージの後ろを見て欲しいのですが、原産国が書いていないです。

これ、大部分が中国で作っているということです。




例えば、真ん中に亜鉛は入っているけれど、それを包んでいるカプセルの中身は何で作っているのか不明だということです。

ちょっと怖くないですか。

健康のために飲んでいたサプリが、逆に健康を害してしまう。

IBS の人にとってはただでさえナイーブな腸なのに、サプリで負担をかけてしまう。

そんなことにならないように、 IBS の人がサプリメントを選ぶためのコツ。

原産国の明記してあるものを選ぶこと。

私は少々高くても、チャイナフリー (中国産でないもの) をお勧めします。

食べ物の添加物も意識してみましょう。

例えば、ご飯のお供の辛子明太子 (←ご飯がすすみますよね)

それから納豆のタレ(←これも美味しいのですけど)

これらは添加物がたっぷりで、IBS の人も一般の人も健康を知らずに害している可能性が高いです。

コンビニのお弁当系・おにぎりも、保存が効くように添加物保存料がたくさん入っています。

食べちゃいけないよ、とは言いません。とても便利な世の中なのでこれらの食材を利用することは大切です。

ただ今後手に取るときに、「添加物が入ってるんだよね」って意識を持って食べるのと、気にしないで食べるのとでは雲泥の差が出ると思います。

良かったら参考にしていただけたらと思います。

難しい質問でなくて全然いいです。 こんなこと悩んでるけど聞いていいの?

みたいなことがあれば、サロンに質問を送ってください。



 

【執筆者】

相馬 渉

大分県で、お腹の不調を専門に診察している消化器内科医。 病院やクリニックで、診療が難しい患者さんの症状を診ることが好きです。


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