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#2 わたしのIBS体験(りさこさんの場合)_IBS下痢型・腹痛

更新日:2022年10月31日


この特集では、IBS(過敏性腸症候群)患者のIBS体験をお伝えしていきます!

この人の症状や感覚は近いかも!参考にしてみよう!など、有意義に読んでいただければ嬉しいです!


今回お話を伺ったりさこさんはIBS下痢型の症状で悩んでいました。

3年ほど症状に苦しみ、ゆるやかに軽減していったそうです。

りさこさんが自分で編み出したメンタルケアや対策も、ぜひ参考にしてみてくださいね。


プロフィール

りさこさん:

IBS下痢型、中学校1年生のときに発症。3年間のピーク、7年間のゆるやかな移行期間の末、現在は少し症状が落ち着いている。

IBS症状でたくさんの困難を乗り越え、トライ&エラーでの対策はピカイチ。

現在は事務職、コロナによりテレワーク多め。



●いま現在の症状

下痢症状オンリー、排便からの腹痛。

症状が出ることは少なくなりましたが、イレギュラーな生活や緊張する場面などでは

ときどき発症します。

いつもと違うところに行くときはソワソワドキドキし、そんな日の朝は下痢です💦

朝が弱いのか、パニックになったり、自律神経が不安定になるのかも知れません。


お酒が好きで、飲みすぎて下痢になるときは普通レベルの下痢症状。

夜は基本的に症状は安定しています。



●いま現在のお仕事や環境について

現在、営業事務職で基本在宅勤務。


新卒で入った会社(3カ月勤務)は飲食業で半日以上店舗に立つような仕事だったので、気にせずトイレに行けませんでした。そんな理由もあり、今の仕事を選びました。



●スタート時期

中学一年生の13歳の夏。

当時、全国出場経験のある吹奏楽部(ほぼ軍隊)に所属したばかり。

はじめての大きなコンクールの早朝、部活のみんなで近隣の県の会場に向かうバス移動時、サービスエリアで猛烈な下痢に襲われました。真夏なのにガタガタ冷や汗。

トイレから出られなくなってしまい、メンバーから離脱、そのまま病院に運ばれました。

急遽かかった病院では『酷めの腹痛』として診断され、脱水症状を補うための点滴で終わりましたが。

後日、かかりつけのお医者さんに診てもらったところ、IBS(過敏性腸症候群)と診断されました。


吹奏楽のコンクールの日は、別で両親も応援に来てくれており、搬送された病院にも駆けつけてくれました。

一番最初の症状が衝撃だったため、両親のIBS症状に対する理解やサポートもあったのかもしれません。


●ピーク時期

中学生時代(3年間)は特に以下のような理由で、かなり辛かった思い出があります。

→発症したばかりで付き合い方が分からない

→コンクールや受験などの大きなイベントがたくさんあった

→中学校という環境でトイレに何度も行くこと、長時間こもることが恥ずかしくて我慢していた


当時は、マラソンの順番や音読の順番でも緊張なのか下痢になるようになり、20分はトイレに籠るようになりました。サボってたと勘違いされたことも、しばしば。



●診断結果

IBS(過敏性腸症候群)下痢型


●症状

とにかく突発的な下痢!泣

そして長い時間(20~40分)トイレから出られない。

これはどの型でも同じ悩みだと思いますが、そのことを気にして(軸にして)生活していくので集団行動や旅行などは大変でした。


●処方された薬

コロネル

中学時代に1~2年間飲んでいました。

最初は定期的に病院に通っていましたが、だんだん行かなくなりました。

お医者さんに「飲み続けると慣れてしまう」と言われたことも。

※現在、定期的に飲んでいる薬はありません。


●市販薬

ストッパ(私の場合は、もはや症状が出てからでは効かなかったですが…)

お守り代わりにもってました!


●対策

(1)

一番は自身のマインドコントロール。

「あ、やばくなってきたかも」と思ったら、すぐ違うことを考える!

「大丈夫だよ〜大丈夫大丈夫〜」って自分に言いつつお腹をさすりながら電車で外を眺めたり…。

いざとなったら緊急停止ボタン押してもいいし、とか、ここで皆から一旦離れてもいいし、とか、最悪なんとでもなる!なんだってやってやる!ぐらいの気持ちで(笑)


(2)

お気に入りのタオルを持ち歩いてることが多いです!

そっと握ったり膝の上に置いたり、嗅いだりすると落ち着くので。

やばいかもな〜と思ったら遠慮せずに早めに、行ける時にトイレに行こう!長くなってもいい!


(3)

連絡が取れるようにスマホは持っていこう(特に高校生以下など。自分は携帯禁止の中高時代だったので連絡もつかず余計に心配され、状況を伝えられないことでさらに焦って状況悪化してました)。


(4)

目的地には電車2本早めに行く。

途中で降りてもいいし、着いてからトイレ行ってもいいし、とにかくその余裕があるだけで気持ちにも余裕が生まれる。


(5)

トイレって音問題も気になると思うんですけど、トイレ用擬音装置が無い、もしくは音が小さい時は、YouTubeにその音だけが長時間流れるのが色々あるので、それを爆音でかけるってのをよくやってます(笑)

これって他の人もやってますかね?



上記のように、

数々の困難(イベント)の度に対策して、予知できるようになり、時間に余裕を取れるようになりました!

「気持ちとカラダと上手く付き合う」ことを目的に、下痢を「回避できない!」ことを前提に動くことが大事かなと思っています。

発症したばかりのひとには酷だけど場数を踏んで鋼のメンタルを手に入れました(笑)


●食生活

特に控えてる食べ物はないですが…

朝早く起きてしっかり食べて温かいコーヒーやお茶を飲むと、必ず長時間下痢に巻き込まれてしまい移動時間が確保できないことが多いので、朝や移動前(乗り物に乗る前)などは控えめにしてます。


●症状がゆるやかになったキッカケ

上記でも書いたとおり、自分で自分の気持ちをある程度コントロールできるようになってから症状がゆるやかになりました。

でもそれは、様々な困難を乗り越えて、自分の色んなパターンが分かってきたから。

辛かったことはたくさんあるけれど、私はその経験をしてきて良かったかなって思えてます。




●その他

IBSでも自分を恥ずかしがらないで、そんな特徴の自分もかわいいなぐらいに思ってます。同じ症状の人たちにも、それぐらいに思って欲しい。


中学生のときは症状が分からず、いつ来るのか分からない症状に怯えていました!

高校生のときから「ゲリラ下痢きた!」と周りの友達に伝えてました(笑)。


周りと自分をいきなり変えるのは難しいけど、まずは、そんな症状の自分も「いーじゃん!」と思ってみることが大事かなって思っています!


自分もひとも受け入れられる世界になったらいいな!

色んな経験をしているからこそ、人に優しくなれると思います!




編集後記(春)

りさこさんのお話を聞いていて、「気持ちとカラダと上手く付き合う」、

「love myself」この2点が大事だなと気付きました。

IBS症状でたくさんの困難を乗り越え、トライ&エラーでの対策はピカイチですね。実はりさこさんはプライベートでの友人でして、常に時間に余裕をもった行動をしており、頭があがりません!


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